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●このサイトの主軸は、柚子季の萌えと妄想で構成されたBL小説です。
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 【君だけに輝く宝石】 ■完結 (2008.6.4〜2008.7.10)
  ★達也×祐希  大学生・同級生/甘甘系 
 【空を見上げる涙は】 ■完結 (2008.6.7〜2008.8.4)
  ★洸希×晶  モデル×イラストレーター
   ※あつきさんの本館サイト『とりかき。』にて4コマ漫画掲載中!(完結済)
    洸希と晶に命を吹き込んで頂きました!動き回る彼らをご堪能下さい♪

 【May I Love it ?】 ■完結(2008.8.5〜2008.10.3)
  ★尚人×朋啓  社会人モノ/年下攻め
 【Café Blessing】 ■完結(2008.10.4〜2009.6.21)
  ★第一章 : NATURAL  
   *隆弘×旭  同級生・社会人モノ
  ★第二章 : 僕達だけの天国 
    *隼弥(トシヤ)×敦(アツシ)  高校生・同級/幼馴染
  ★第三章 : ありがとう。 
    *永(ヒサシ)×郁巳(イクミ)  社会人・年の差
  ★番外編 : くちづけ。 
    *幸司(コウジ)×英一(ヒデカズ)  リーマン・先輩後輩
 【WALK】 ■連載中(2009.6.22〜)
  ★当真×一輝  リーマン・同い年・再会モノ

 【BL妄想劇場】
  ★『セリフのみ』で展開していく妄想会話


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WALK (17)

事務所でレジ締めをしている店長へ声を掛け外に出れば、初夏の爽やかな風が髪を揺らしながら通り過ぎて行く。
その心地好さに目を細めて腕を伸ばした片山の後ろから、自分を呼ぶ声がした。
ガードレール脇に停車していた400ccほどの大きさのバイクが、片山の横へゆっくりと並ぶ。


「お前……マジで来たのかよ」

「迎えに来るって言っただろ?」

「言ってたけど、暇なヤツだな……」


フルフェイスのヘルメット、シールドをカチリと押し上げて出来た空間には、居酒屋で片山の動きを止めたあの鋭い眼差しがあった。捕獲者の眼差しが片山を視界に捉え、困惑した表情を映し出していた。
昼間着ていた薄手のジャケットをレジャージャケットへと変えた当真が、そんな片山へとメットをひとつ放って寄越す。


「うわっ! あ、危ねえだろ!」

「乗れよ、飯食い行こうぜ」


思わず受け取ってしまったものの、片山は戸惑いを隠せないままの視線を、ヘルメットと当真とへ交互に巡らせた。
まさか本当に来るとは思ってもいなかった。バイトが終わるまでの時間を待ってまで、どうして自分との時間を持ちたがるのだろうか。



「何やってんだよ? 早く乗れって」

「いや、でも」

「取って食ったりしねえから、さっさとしろ」

「なっ! だ、誰もんな事心配してねえよ! っくしょ、分かったよ、乗れば良いんだろ?」

「ククッ、単純――」


躊躇う片山に掛けられた言葉。態と挑発されている事は分かっているのに、やはり彼からの言葉は何故か、他の友人達のように流す事が出来ない。
渡されたヘルメットを頭から被りバイクの後ろへと跨る片山に、当真が喉奥で秘めた笑いを漏らした。


「あ? 何か言ったか?」

「いや何も。ちゃんと掴っとけよ?」

「ぅ、わぁっ!」


片山が乗った事を確認した当真が、徐にバイクのアクセルを吹かす。思わず両腕で当真の腰にしがみ付けば、チラリとミラー越しに片山を見た当真と視線が絡まる。
一瞬だけ交わったその瞳は優しくて。
思いがけぬ柔らかな視線に、片山の心臓がトクンッと音を立てた。ヘルメットに染み込んだ当真の香りが鼻腔を掠めれば、体温が上昇する気がした。


(ヤベぇ――何だよ、これ……)


走り出したバイクの後ろ、ざわめく心を認めたく無くて。
片山は当真の腰に回した両腕に力を込めた。




20分ほど走っただろうか。
小山の上に作られた展望台まで駆け上がったバイクが、そこでようやくエンジンを切られた。
出だしこそ片山をからかうように飛ばした当真だったが、その後の運転は思っていたよりも慎重で。身体を撫で去って行く風の気持ち良さを感じながらの、なかなか快適なツーリングだった。


「寒くなかったか?」

「ああ、平気。気持ちよかった」

「そのセリフ、どうせならベッドの中で言わせてえな」

「――誰が言うか」

「ははっ、こっちだ、着いて来いよ」

「す、げぇ……」





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Author:柚子季 杏
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R18的な描写も出てきますので、年齢に満たない方はご遠慮下さい。

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